[幸い、彼も真っ先に行動してくれている。自分の右手が彼の左手と離れないため少し不便ではあるが、泣き言も言っていられないだろう。そして、それ以上に]……恥ずかしい、です。[まだその場を離れていない生徒達がこちらを見ている。周りから自分達はどう見えているのだろう、自分は不釣り合いだろうに、と余計な事ばかり考えてしまって。彼の言葉に賛同し、その場から逃げるように東大寺へと向かった]