― 深夜・自室 ―[ヨアヒムに言われた通りに部屋の鍵をちゃんと開けて、>>472窓のない部屋に、月の浮かぶ窓を想像しながら椅子に座って佇んでいた。占いの行程は既に済ませた。月の見えない部屋で、月を思わせる色の髪をした幼い頃からの知り合い――、カタリナの顔を思い浮かべながら歌声を響かせる。彼女が人狼だという確証はないまま、ただ、彼女が銀嵐に飲み込まれてしまうかもしれない前に、彼女のことを知りたくて**]