― パメラの部屋 ―
[シーツにくるまれた死体。
まずは窓を開け、雪が部屋に舞い込むのも構わず、換気がてら部屋の温度を下げる。
少しでも遺体の傷みが遅くなるようにと。]
[次いで、シーツをそっとはがす。
まだそれほど傷んでないことにほっとしつつ、遺体を検分していく。]
喉を噛み切られて一撃、か……。
苦しまなかったのは、不幸中の幸いかな……。
いや、こんな目にあった時点で幸いなんてないか。
[一通り調べるも、ローゼンハイムの時のような、死後に付けられた傷や、喰った痕はなく。
やがて、シーツを元に戻す。]
……収穫は無し、か。