[一面真っ白な様子に、神々の世界の白の間を連想しはしたものの、今いる場所にはまだまだ奥行きがあるようで、また家具のようなものはなく。真っ白い世界で一箇所だけ色彩を持つ“それ”は、眠るために使っていた宿屋の一室の風景でなるほどここは扉の向こうか、きっとこの先が元の世界に続くのだろうと、金貨はそう認識した。]