[カシムの心臓をゆっくりと味わい、嚥下すれば。顔に浴びた血を拭い、毛繕いさながらべろりと舐め回す。食べ終わったならさっさと何処かへ行くべきだろう。“戦利品”代わりに、カシムの上着から血の付着した第二ボタンを頂けば、その場を後にする。とりあえず、何処か手洗い場へ行って血に濡れている手と口周りを洗いに行こう。ベルガマスコが宿泊していたホテルの横。誰かが側を通りかかったなら、血生臭い匂いがするその場を気にするだろうか。もし、匂いの元へ向かうならば、カシムの無惨な姿が見付かるだろう。*]