― 回想・厨房 ―
[>>469ディークのネクタイを乱暴に解き、襟元を開かせた。
健康的な素肌に酷く似つかわしくない”其れ”に、
震える指先を伸ばす。
「兄ちゃ……んッ」、そう、肩を振るわせる弟の声に
固く自らの拳を握りしめ。
信じたくも無かった”其れ”が、否応なく現実だと突きつけてくる。
と同時に、新たなる痛みを弟に与えてしまった事に気がついて。
掴んだままだった手首をようやく離し]
――っ、すまん、痛かったか?
よく、我慢したな……
治療はしたのか? 薬師がいる、彼に薬を――…
[クレステッドの事を思い出し。
他に怪我は、痛む所は?と続け様に]