[敵軍が近づくにつれ、場の緊張感は高まっていく。
その距離が詰まり、互いの表情が見える所まで来たところで、進み出る、巨躯。
半ば無意識、『霧雨』の柄頭を握り締めつつ、述べられる口上>>467を聞いて]
ラモーラル正規軍剣士、クレステッド・フォラータ。
辺境伯嗣子、オクタヴィアス・ノイアーの意を受け、この地を守護せし者として、お答えする。
[き、と表情を引き締め、返す声は静かな、けれど強い意志を帯びたもの]
独立解放軍副将マーティン・グリズリー殿……貴殿の勧告を受け入れる事は、できない。
我らラモーラル正規軍一同、不退転の覚悟を持って、この地にある。
……ここを通すわけには行かない。