[一人で行くならば、適当に都合よく報告しようとも考えていたが。随行者がいるならば、ありのままに伝えるつもりだ。……自身の立場を危うくしてまで、情報を隠そうとは思わない。電探が反応した地点へと漕ぎ進めながらも。ふと過ぎった疑問に、唇を開いた。] なぁ、軍医殿。 なんであんたは軍人ではなく軍医の道を選んだんだ。 ……実は拳銃を使うの、お手の物だろう?[専門家の目はごまかせないぞとばかりに、じっと見詰めるのだった。]