[編みかけのマフラーをこっそり棚の中にしまって、談話室へ戻ることにする。…ちょっとばかり、急ぎ足。先程レジーナは、肩を叩きながら「ケーキは逃げやしない」と言ってくれたけれども。――私が到着する前に誰かの胃袋に収まっちゃう可能性だって、十分あるでしょう?]