[青年にとって、ペーターは物心つく前から年上のおにーさん、だ。
10年前から見た目は変わらなくても、そのポジションは同じ。
中型犬みたいに愛想良く…尻尾があったら、ぶんぶか振っていたに違いない…ぽてぽてと近づく。]
ううん。宿屋にはお世話になってますよー。
でも、今日は朝日がきれいに昇りそうだったから、早起きして図書館の前で絵を描いてた。
[タメ語と敬語がちゃんぽんになった言葉遣いで、今までの行動を説明する。
絵以外のことはドジだとの自覚があるため、どのような視線を注がれても気にすることはない。
が、さすがに面と向って”可愛い。”と言われたら、僕は男ですよー!とぶんむくれるだろう。]