─ 大広間 ─
[やはり亜梨沙の隣にひっそりと陣取り、出されたお弁当の彩りの豊かさにひっそりと微笑しながら、品良く見える仕種でいただきますと手を合わせた]
美味しい。
[秋の味覚を合わせたおこわは、もみじの形になって詰められている。優雅な仕種で一口味わい、その後、盛り上がる修学旅行生の中で静かに、そして確実にがっついて京の味を満喫する。
隣が食いしん坊娘>>475ならば、玲緒はさしずめ静かなる大食らい魔王といったところだろうか。
まだ男子生徒も食べ終えていない中、玲緒は静かに折の中を綺麗に空っぽにした]
……おかわり、あるのかな。せめておこわだけでも。
ああでも、筑前似も美味しかった。人参の飾り切りも綺麗だったし。
[尚、お代わりが出るかどうかは不明。
そうして、夕食を終えた]