[ざっ、と足が土を噛んで止まる。吹き飛ばした相手の行く先を見定めるのは一瞬。ダメージを目算するのも一瞬。左手も使ってほとんど三本足になりながら低く地を駆け、短い跳躍の勢いを乗せて右手の刃を振り下ろす。すんでのところで相手に転がって躱され、三本の爪は地面を抉るにとどまった。] ……やるな。[この間はこれで終わりだったのだけれども。小さな笑みを零し、レトの後を追って走る。]