何された…って、貴方…
[少しばかり理解が追いつかない。
この青年は一体何を言っているのだろうか。>>487
唐突に死を与えられた事に対して、何も感じないのだろうか。
しかし言葉の続きを聞くと、途中まで出掛かった疑問の言葉は
押し込まれ、胸の内へと沈んで行った。]
幸せ……。
そう、ですね――…。
[彼の言うように、>>488これまでの生を振り返れば
厳格な家の中には在っても、常に充実した日々を送っていたと
思うと同時に、それはとうに失われたものである事も
思い知らされた。]
……出来れば、人の目の無い所で泣きたいものです。
涙、出るんでしょうかね。