─ホテル─[ホテルに着く頃合いになっても蜷」はどこか浮かない表情で。一生懸命何か話しかけてみても、帰ってくるのは生返事のようなもの。──何か、悪いことしちゃったかな。]……どうしよう。[ぽつりと独り言を呟いて、ふと真理の存在を思い出す。レポートを書くための日本語を手伝ってもらう、という建前で、蜷」とのことを相談してみようかと考えながら、夕食を口に運んだ。]