[答えれば、そこで扉が開き、一度会話は途切れた。室内にこうばしい香りが立ち、会話の再会までには少しの時間があった。] 私が海にいたい理由はな。 一考に価しない程、くだらないぞ。[湯気が前髪に触れる。私情だからな。と添えて、親しんだ香りに目を眇める。] 平和裏に海峡が開放されること望む声が、 戦斧の力に頼み縋りこの海峡を閉じる、 首脳部の石頭にまるで届かなかったことが … 悔しいと、それだけの話だからな。