ー回想ー
[母星マーゼリーは風の内戦に巻き込まれはしたものの、厳しい環境と気象変化後の荒れ具合により アースガルドの植民地にはならなかった。
しかし、父を含む風の内戦に駆り出された者たちは未だ母星に帰って来ていない。 捕らわれたのか、それとも殺されてしまったのかすら知ることもできない。
…自身ラグナロクにさほど興味はないが、今回の作戦に加担するのにはアースガルドへの不信感を持つ背景もある。もしかしたら、アースガルドは反勢力への武器として使用するかもしれない。そうなれば、多方面で甚大な被害は免れないだろう。
自然、人、生き物を大事にするマーゼリーの住民。それを科学で破壊することは、星の民のポリシーに反するのだ。]