[射撃が始まるのとほぼ同じころだろう。前に出てきた魔物の一団が、なにかを投げつける。投げ込まれたそれらが倒れた同朋の生首だと知って、隊の一部に動揺が走った。直面することとなった弓兵たちの衝撃は小さくなく、射撃の密度がところどころでまばらになる。激昂する騎士も多かった。中でもいちばんが] くそっ。あいつらひでーことしやがるっ![今にも駆けて行ってゴブリンを叩き斬らんとせんばかりの盟主だった。]