[だがほんの少しの再会の時は訪れる。>>213声に気付く事は出来ないが、隊列組んでいた男らの合間を、押しのけないまでも近づいてくる青年にあつまる視線に、サシャもまた視線を乗せれば見覚えの――ない顔が。6年前とは随分変わった、顔や背丈に目を丸くする。ただその髪の色と瞳の色は、幼い時のままだったから、誰だか見誤る事もなかったが。]―――えりぃ![応えるように、名前を呼んで。]