ー食堂ー
[慌てなくてもいいよ、とテオに手を制される。そういえばテオの手は義手だっけ?それともそんなこと知る由ないか。
小腹が減った、という彼だが、彼の言う小腹が空いた食欲は並の一食分はあるだろう。何か適当にとは料理人にとって一番困る回答なわけだが、今回はちょうど厨房にこの間の麺の残りがあるのを思い出した。]
じゃあラーメン作りますね。10分くらい待っていてください。
[麺を茹で、あらかじめ作ってある特製スープの素を入れたら簡単に完成。ラーメンはお腹が空いた人の最強の味方だ。メンマとチャーシューでもトッピングしておこうか。良い感じのラーメンの懐かしい香りが食欲をそそる。]
はい、しょうゆラーメン一丁!
[テオは喜んでくれるだろうか。テオを横目に、クッキーの材料を厨房へ運ぶ。]