[海の表面に、澱んだ灰色の霧のようなものが見え始めたのは何時だったか。己が生んだ光珠が、霧に飲み込まれそうになりながらか細い光で絶え絶えに敵の奇襲を告げる>>405その逆――…城壁の一角で。透明な煌きが何かを目指すように空へ昇った>>432まさか騎士たるシェットラントが其処に居るとはいかな魔女も予想しておらぬ。術者でも当人でもないので、音は響かない>>434ただ、微かな術の軌跡を――…魔女はしかと捉えた]