炙り出させていただきましょう。―――――― 皆様、お願いいたします。[巫女姫の号令のもと、右翼の騎兵1000が動き出した。砦から見て左の側面へと、機動力を生かして一気に距離を詰める。矢は飛んできただろうが、狙いを定められにくいように馬を加速させる。そしてある程度近づけたらならば、火をつけた油壷が先についた紐をぐるぐると回して、――――砲丸投げのように、次々と投げ込む。砦の壁にぶつかれば壷が割れ、炎が灯る寸法だ]