貴様こそ、これ程まで錬度の高い武人は始めて見た。 来世では、是非私の配下となる事をお奨めしよう。 貴様ほどならば、最上の待遇すら約束しておこう。[然し純然とした質よりも、この場は物量が勝利を収める。既に幾本物の矢に射抜かれ、剣と槍に裂かれ、満身創痍であろうに。領内でも選りすぐられた親衛兵が、波状攻撃を仕掛ける度に死傷者を出す。然しそれでも、遂に息も絶えだし、血も流れ、鬼神にも思えた死闘も収束する]