[青年に感謝を伝える声は口元が手で覆われてた為にくぐもっていた。まるで泣いているようにも聴こえただろうか。頑張ってと応援された少女は恐る恐る口元から手をどける。]あ、あのね、リーザは。シモンが怪しいと思うの。[震える自分に優しく声を掛けた人を疑うだなんて。今度は少女は顔を手で覆い隠した。*]