人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


闇の精霊 ルートヴィヒ

[箱入と言っても過言ではない彼女は、大切に育てられた姫君。
己が娶った後も、その精神を穢すことなく囲い続けた。

小動物のように懐く伴侶を微かに揺らしてあやし、
今あるこの時を存分に満喫。>>485]

 ―――…おや、どうかしましたか?

[元々、勇者が生まれれば加護を与え、
英雄が立てば栄光を授ける光の精霊とは一線を画す存在。
気まぐれと名高い風精以上に、闇精は人から遠い。>>486]

 その内に、もう一度逢えるかもしれませんが。
 イングリッド、ヒトを見たことはありますか?

[トン、と枯れ草踏んで、森の終わりに近づいていく。
その先に見えるのは、廃墟めいた研究施設。

視線を緩く持ち上げ、外観を確認すると、と腕の中へ向け、
建屋です。と、ややズレた男が告げた。]

(491) 2014/08/20(Wed) 02:02:40

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