― 屍鬼隊内別働隊 ―
[ テオドールは徒歩。ベリアンは輿の上。
普段は許されない不敬だが、今は構わないと伝えてある。
ここに、ベリアンより上の階級の者が居ると、わざわざ知らせることはない。
様々な服装、姿かたちの人間や魔物の中へ、せっかく紛れ込んでいるのだ。 ]
忌避剤は良くやってくれた。
開封させた従卒が、半泣きになっていたぞ。
[ 視線を上げてベリアンを見て、笑う。 ]
お前自身の分は取ってあるだろうな?
いつでも使えるようにしておけ。
[ そして、真剣な様子で言う。 ]
お前を害する可能性の高い者は、先手を打ったが>>0:366>>0:368
それも万全ではない。
お前はこれから先も必要だ。注意は怠るな。