……南の山の風と、北の森の水。 その意志を、大地に示すために。 ……行くよ![宣の後、向かうのは戦場《いくさば》。そこでちゃんと立ち回れるか、あの時のように動きを鈍らせはしまいか。不安はある──が。今、迷いに囚われたら、それこそ止まってしまう、と念じて、走り出す。森の民との交渉の成功自体は、伝令を飛ばして伝えてあるから。本陣に合流する事無く、独自判断で戦場を駆ける。*]