そうだ、エディ。
お前、ワタシの弟になってるから…――ここの船員と会ったら“お兄ちゃん”な。
[エディが一緒にいれば、そんなことを思い出したように伝えるが、ぷふっと笑いが言葉の端から漏れた。
クサイ演技がいつまでも通用するとは思えないが、その時はその時だ。]
せめて、機関長はナシだ。
副艦長サンとやらにもう一度会ったら完全に怪しまれる。
[いつまでもこんなところでフラフラ呑気に歩いている方が怪しまれるのだけれど。それに、ドロシーが避難船に乗り込むはずがないので、既に通用しない可能性があるのは思考の中で提示済みだが、まあ、やっておかないよりはマシだろう。
まあ、全部エディが一緒に“いたら”の話だけれど。
もし一人なら、道端で小石を蹴りながら歩くように、ドロイドのヘッドを蹴り飛ばしながら歩いていただろう。“ラグナロク”どこだよって思いながら。*]