はい、あまり手間はとらせません。[ベリアンの許可を得れば、馬をむかわせる先ほど気になった場所へと。確認を求められれば]ああ、そうか……[トルステンその姿が気になったった理由に合点がいった]シェットラント・マルシュナー少尉に間違いありません。[元同室の、一時期は兄のように慕っていた彼を見間違えるわけもない。その認識票を手に、刻まれる名前も彼のもの。そっと彼の遺体からはずしぎゅっと握り締める]