― 城館外 ― >>477>>478[攻防は城館の外に移って、なお激しさを増す。風に撓る若木のように、時には風そのもののように、しなやかに軽やかに駆けるレトを、執拗に追う。] ……。[飛来する礫はそれほどの痛手にならないものの、足を止めて丁寧に弾いていく。その間に、相手は体勢を整えていた。]