人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


共和国大使 カナン

− シュビト郊外 −

[ハグを制したシメオンの言葉とサシャの申し出を聞く。
正確にはカナンはセドナ国民であるのだが、マチュザレムに軍籍を置いているし、今はマチュザレムの大使としてここにいる。
ゆえに、その点について別段の訂正はしなかった。]


 世話になった恩人に断りなく出奔を決めたのなら、それは”亡命”かもしれないな。
 君がマチュザレムの子孫だという証のようなものがあれば示してくれるとありがたいが──
 そうか、遺骨が。

 今は一刻を争う。
 おれは、君の身柄を預かることに否やはない。
 国民としての資格を有する者に援助を求められれば、能う限り手を差し伸べるのが共和国政府の義務だ。

 一端、落ち着いてから、君にとってどちらの国民として生きるのが幸せなのか相談しよう。

(486) 2015/03/09(Mon) 01:00:13

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