人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔女 ガートルード

[既にそれなりの数は出回ってしまっているだろう。
失策だった、まさかこのような手を打ってくるとは。
魔物が押し寄せ不安になっている人々に安心を売る罠――…確かに有効だ]

 ってことはぁ…、魔王の手先は既に街に…、

[行儀悪く舌打ちをし、悔し紛れに赤く塗られた爪を齧る。

目付けの騎士団員を、すぐさまミスターゲルトのところへ赴かせた。
売りつけた人間ごと拘束しておけと指示する。
既に逃げた後だろうが、手を打たないよりマシだ。

街の警備兵に、街内部の警戒を強めるよう言い含め、
魔女自身は、街全体を見渡せる見張り塔へと向かった]

(486) 2014/03/30(Sun) 16:38:11

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