[どおおん!と、鳴り響く大音声。女性士官候補からは、小さく楽しげな悲鳴も上がる。それらには目をやらず、花火を見上げた。幾重にも広がる、魔法と火花の彩る幻影の花。未来への希望のように明るく煌びやかに、そして儚く───]カレル。これ考えたのお前だろ?いいセンスして……、…あ。[打ち上げの余韻までを楽しんで、彼の元へと歩み寄る。礼を告げようとした目に、無残に散った燃えかすの山が目に映る>>446]