人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


帝国軍准将 リエヴル

――六年前の春――

[卒業していったのは、何もトールだけではない。
トールの親友であり、そして寮で世話になったディークもまた、学校を巣立っていった。

彼は突然ぶらりと部屋に来ては、ごく当たり前のように、紅茶を飲んでいたりして。
なかなかどうして、つかみ所のない人物であった。

トールとの時間を邪魔されていることを苦々しく思いながらも、トールの手前、それを言うことも出来ず。
また、紅茶を美味しそうに飲まれると、それだけで機嫌が直ってしまいそうで困る。

結果、わざとふて腐れたような表情を作っていたものだ。]

(483) 2013/06/20(Thu) 12:08:19

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby