え……っ、リエヴル先輩が……[8年生の途中で任期を終え、すでに「会長」ではなくなっていた彼だが、自分にとっては最も印象の強い生徒会長であり、慕わしい先輩であることに変わりはなかった]…………。[何らかの事情で、卒業を待たずに学校を去る者は、今までにも幾人かいた。けれど、あと数日で卒業だというこの時期に行ってしまうなんて。彼を送り出すためのお茶会、パーティ、念入りに準備していた。寂しいけれど、泣いたりせずに祝福しようと、心に決めていた。それなのに]