[即座には仕掛けてくる様子がない。案外と遠い場所にいるのかも知れなかった。その距離で探知を成功させる相手であれば、手練であることを認めざるを得ない。安閑としている余裕はなかった。] 「虚ろな棺」…っ![惜しまず緊急回避の切り札をきる。魔法陣を囲んでいた屍鬼たちが紫の炎柱となって燃え上がった。七芒星の配置。それを身代わりの囮に、身を翻して魔法陣から駆け出す。]