人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


騎士団 隊長 フィオン

―シュビト中央広場付近―

[怒号の中、女の言葉には多少なりと効果はあったようだ。
それは男の声に紛れぬ女の声であったからかもしれぬ。

たじろぐ人の波を分けて進み出でるのはクロード・ジェフロイ。
ちらと目配せをして、副官らを市内に入っていった将の捜索に当たらせ、耳を傾けた彼の弁にぴくりと眉を揺らす。
白銀の鎧に木賊色の外套は騎士団の身に許されたもの。
それ故に騎士団と他の兵らの装束には明確な違いがあるのだが――それを主張しても詮無き事。]

王都の軍は武器持たぬ民に剣を振るったりはしない。
我々騎士団には王都の、ナミュール国の治安を守る職務がある。

ステファン・オレイソン殿が貴君らの上げる声を聞いて異変ありと判断し、先走って突入したのでそれを抑えに来た。
しかし只の民衆の集いに軍が向かうとでも?
我々には貴君らがナミュール国に対して反乱を企てているらしいとの情報から、派兵の命が下されている。

[騎士団の名誉を傷つける言葉には僅かに怒気を忍ばせつつ、ステファンの独断専行であった事はさらりと告げる。]

(478) 2015/03/09(Mon) 00:40:49

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby