− 城館外 − >>472>>473[扉は盾になり、また奇襲の影になり、風に煽られるように開閉を繰り返す。ほどなく傷だらけになった扉の上半分が、斜めに切り落とされた。その向こうに見出したロー・シェンに山刀を振り下ろす。闇の一閃が堅い刃を受け、払いのけた。ロー・シェンのまとう武具は、篭手に剣呑な刃を備えたもの。同時に斬撃がくると予測できたから素早く手を引き戻す。躱した、と思ったのに、肌が裂けて血をにじませていた。] …刃圧っ?!