[前のめりになれば、嫌でも解る翼の枷の存在。
先程身が引かれる気がしたのは、このせいか。]
……??
[未だ混乱は収まってはおらず、事態の把握には至っていない。
それでも、ジェフロイも囚われている……と言うよりか
自由に過ごしている様を見ると、全身が冷えるような感覚に
陥るものだ。
……何より。
本来ならありえない箇所、腰から少しばかり下に衣擦れの感触が
在る。余計な何かが触れている。
まさか。
そんな事があってたまるか。
何かの間違いだと祈るような気持ちで、のろのろとその箇所に
手を持って行き、触れてみる。]