――道を塞ぐ。俺に当てるなよ。近接戦が得意なものはついて来い。[なんとか騎馬が通れる、瓦礫の転がる壊れた石畳。かつては整備された馬車通りだったであろう場所で馬をとめる。両側に弓を下がらせた偃月の隊形にて、敵進軍を迎え撃つ。敵騎馬は少しずつ乱戦から抜け出し、カサンドラたちに向かう隊を整えているようだ。その数は、まだ少ない。だが、徐々に増えている。押されているのかと、舌打ちした。合図とともに、両翼に配置した弓が一斉にそちらを狙う。]