― 洞窟内基地 ―[抜けた先の空間、中央で振り返る男。>>468]……古風だな。[そんな呟きが口をついたのは、吹かされる煙管を見たからで]どうやら、お誘いいただいているようなので、無碍にするのもどうかと思ったまでのこと。……エーヴァルト・ヴァンダーファルケ、という。[名を問う声には端的に返す。余裕を感じさせる相手の態度とは逆に、僅か、声には硬さがあった]