― 宿へ向かう少し前、教会 ―
うん、いつ怪我人がここに世話になりにくるかなんて、わかんないですしね。
僕の家がご近所ならまだしも、流石にちょっと遠いですし。
まぁ、よほどの怪我人が何人も出ない限り、当面はこれで持つかと。
怪我人なんて誰も出ない方がいいのですけど。
[とは言えこれで在庫はほぼ切れた。
補充しなきゃ、なんて考えていれば、神父も何やら企む表情。]
あはは、神父様も悪いお人ですね。
まぁ野郎相手なら止めませんけども。
[自分もその野郎の範疇だというのをうっかり忘れてたから。
鮮やかな菫色の飴を口に放り込まれて>>428、思わず瞬きを。
一瞬後、ふわと口の中を菫の香りが支配する。]
よしっ、セーフっ。
……誰かをうまく嵌めたなら、その時は是非ご報告を。