― 3年前・魔境遠足ツアー出発御一行様へ捧ぐ ―[ソマリアランが、未来を担う若者たちを引き連れて魔境の門に出発する>>78、其の日の朝―――] ん、もぅ。門は逃げないんだからぁ。 朝早くなくてもいーと思うのにぃ。[半身に眠気を纏ったままの、けだるそうな魔女が、都市ペンホールズの入り口で佇んでいた] ん、ん? そーうよぅ。 お優しいことに、お・み・お・く・り。 はぁい。ということでぇ、[硝子の杯を持った右腕を、イイ笑顔で後ろに引き、]