……っくくっ…、[この可愛げが、この男の慕われる所以か。言うと余計に怒られそうな感想は胸に秘めて、小さく笑う]おう、[ごく低い不穏な声>>438に、こちらはまだ笑いの余韻を乗せたまま短く応える。共に行く気もないが、ゆっくりとするつもりもない。茶色い毛をゴミ箱に放って、同じく教室をあとにする。この男、廊下をバタバタと走り回ることはない。けれど妙に早く目的地にたどり着くのは、歩幅と、ルームメイトのおかげというより他になかった]