神仏の霊験あらたかな古都のど真ん中で、呪いじみたものに 引っ掛かること自体が、幸先悪い気がしてならないんだけど… そんなに日頃の行い悪かったかな、あたし。 特に心当たり、ないんだけど――……[何とはなしに、兄の涼やかな横顔を見遣る。特に他意はないが、視線を突き刺して>>463] ………、 その理屈で言うと、ご馳走に与るべきは他にいるでしょう?[含む所のある微笑と物言いで返されてしまえば、不服を表しながらも、身を添わせて歩き出す]