― カレン東の平原・左翼前線 ―
[──噂話で、幾度か聞いた事はある。
強者を求め、打ち倒す事を目的とするかの如く、戦い続ける者。
直に見えた事はない、故に、それと知れた訳ではない。
だが、危険だ、と。そう思えたからこそ、自身が当たると宣した]
……心配するな、俺には、『竜の護り』がある。
[身に刻まれし『印』は、仔細は知らせず、『竜の護り』と称していた。
それがあるから、容易くは死なぬ、と、常より宣して]
お前たちは、予定通り、このまま右翼をぶち抜いて、後ろ連中に道を作れ!
……だが、忘れんなよ……今回の狙いは、喉元食らいつく事じゃねぇ……釣り上げる事、だってのをな!
[撃ち貫くにしても、容易くはいかないかも知れないが。*]
聖らなる光の音の加護、それを信じて、駆け抜けろ!