――前進拠点:執務室――[ティーカップを置き、そっと懐へと手を伸ばす。そこに入っているのは、トールから受け取った指輪と通信機。指輪を取り出せば、そっと薬指に嵌めてみる。] ……………………ピッタリ、だ。[なんでもう五年も逢ってないのに、サイズがわかるのだろう。あの頃のままのサイズで作ったものなのだろうか。……自分がその頃から変わってないのかと思えば、ふと苦笑いが零れた。]