― 昼頃/ローズマリーの天幕 ―
っ、ふ。
べぇつに、ロズマリちゃんがぁ泣いてるのを
怒るやつなんかぁ、いないでしょお。
[みっともないと目元を拭うローズマリー>>400を、
わざと軽い調子で否定してやる。
ヤコブを遠目に時折見守っていた魔女である(断じてストーカーではない)
ローズマリーのことは、その過程で自然と知るようになった。
歌魔法を扱う心優しい娘。
見回りで何度か歩いたカレンの街では、
先日歌で勇気づけられたという話>>1:276を、魔女も耳にした。
歌で多くの人を鼓舞できる…そんな強い力を秘めた子だ。
まぁ、まだ彼女もヤコブたちと同じく発展途上とも言えるけれど]