― 夕暮れ時/カナン東の平原 ―[傍らより聞こえる詠唱の声>>455。3年前にも感じた洗練された魔力が歌の広がりを助けてくれた。歌は範囲を広げるためにはそれこそ声を張り上げる必要がある。喉を酷使せざるを得ない方法。それが緩和されるのはとてもありがたいことだった] ───ありがとう、シェット君。[歌い終えて手を差し伸べてくれたシェットラントに礼を言い微笑む。鉄面皮などと言われているが、彼は状況を冷静に分析し、的確な行動を取れる気配りの出来る人だと感じられた*]