― 子供の頃 ―[まだ中性的な幼さが残る時期、よく寝て、よく遊び、たまに病気にかかって薬と注射を嫌がるという普通の子であった。周りがやんちゃだったので大人しいと見られていたかもしれない。一方で、人形に対してかすかに胸の鼓動が鳴りだしていることに両親は気が付かず。やがて、斜めへ成長していたのは誤算であっただろう]