― 浮遊する群島 ―[返る声>>462にアデルの手を確かめると、錠前は既に消えていた。扉を封じていた力に関しては知る由も無いが、アデルが言うなら間違い無いのだろう]そっか……ありがとな、アデル。[帰れる、と笑みを向けてくるのに対し、レトもまた笑みを向け礼を紡ぐ。連れて帰ると言ったのに、扉の鍵を開けたのは結局アデルで。負担をかけた申し訳なさと、共に帰れる喜びがレトの中で綯い交ぜになっていた。そんな様々な意味を込めて、口から感謝が零れたのである]